おすすめ車高調!落ちる車高調はここが違う!
以前、おすすめの車高調として色々なメーカーを紹介させていただきました。
たくさん紹介させてもらいましたね~!
しかし、実際のところどういった車高調がよく下げられるのでしょうか?
今回は車高を下げるための車高調選びです♪
シェルケースとショックの長さ
車高調といっても種類は様々ですし、同じ車種用に販売されているものでも使用が違うものがあります。
全長調整式であったり、ネジ式であったり。
結果的にネジ式がよく落ちるのはわかりましたが、全長調整式車高調でも
- 車高が下がりやすいもの
- 車高が下がりにくいものがあります
その一つの理由が、シェルケースとショックの長さの関係性です。
仕組みを理解する
まずは、全長調整式で車高が下がる仕組みを理解しましょう。
車高調の仕組みに関してはコチラ↓で詳しく紹介させていただきました。
つまり、シェルケース部分にショックが入っていくことによって車高が下がるわけですね。シェルケースに入っただけショックが短くなるんです。
ということは、同じショックで
- シェルケースが短いもの
- シェルケースが長いもの
を比べた場合、単純にどちらが車高が落ちやすいでしょうか?
これは2番のシェルケースが長いほうが車高の下げ幅は大きいですね!長いということはそれだけショックが中に入るわけですから、ショックの長さを短くすることができます。単純にショックが2cm縮むということは、車高が2cm下がるということです。
この差は大きいですね!タイヤまでしか下がらなかった車高がリム面までもっていけるかもしれません。
バネの長さ
もう一つのポイントがバネの長さです。
バネ(スプリング)が長いと、それだけ長さを取ってしまいますので社交は落ちにくくなります。
ということは、短いバネを使用してあげれば車高は下がるわけですね♪
単純に短くすれば下がるというわけではありませんが、一般的に考えれば車高は下がります。
しかし、バネにはそれぞれバネレートというものが決められています。
バネレートを確認
車高調に付属しているバネには「26k」などの数字が書いてありませんか?
それはバネレートと呼ばれる数字です。
その数字があらわすものは
バネを1mm縮めるのに必要な重さ
です。
つまり、バネレートが大きければ大きいほど固いバネということです。
当然ながら乗り心地は固くなりますね。
短いバネは基本的にバネレートが大きいものである場合が多いです。
「28k」だったり、「36k」だったり・・・中には「100k」のバネもあります。
100kのバネを使用したことがありますが、ちょっとした小石でピョンピョン跳ねるので乗り心地は決してよく無かったですねw
・・・話がそれました。
つまり、バネレートが大きいものほど縮みにくいバネなので車高を下げたいだけならばなるべく短くてバネレートが低いものを選ぶべきです。
ショックとバネの関係性
以上の2点
- シェルケースが長い車高調
- 短いバネ
を使用すれば車高が下がることは理解していただけたと思います。
しかし、勘のいい人はここで気づいたかもしれませんがシェルケースが長くなると自然と短いバネしか使えませんよね?
ショックをどんどんシェルケースに縮めていくと、それだけバネのスペースが無くなっていきます。
バネの位置までショックが縮まった時点で限界になってしまうわけです。
となると、どうすればいいでしょう?
シェルケースを切断
ここからは荒業になりますが、
限界まで来てしまったらシェルケースの頭を切断してあげましょう。
することでバネのスペースに余裕が生じるので、しっかりとバネをつけてあげることができますね。
(※この方法は完全自己責任でお願いします)
バネを遊ばせる
この方法はショックにダメージを負わせる場合が多いため、あまりおすすめはできませんが僕はしてますw
ショックも限界、シェルケースも限界になった場合はバネを遊ばせてあげましょう!
短いバネに交換し、シェルケース付近で固定してあげるわけです。
すると、バネの上に空間ができてカパカパとバネが動きますよね?
そのまま装着してあげれば、そのスペース分何も無く車高が落ちてくれるわけです。
この方法、軽自動車にはあまりオススメできません。
普通車、セダンなどで行っても乗り心地にたいした差は無いんですが軽自動車の場合はとっても乗り心地が悪くなります!w
軽自動車は車体自体が軽いので、段差で跳ねたときにバネから浮いてしまうんですねw
ま、ショックへのダメージも大きいですし、車高調自体へのダメージも大きいのであまりオススメできる方法ではありません。
限界に挑戦してみたい人はどうぞw
(※こちらも完全自己責任でお願いしますw)
ワンオフ車高調
なんにしろ、これがベストな選択なのだと思いますが
車高調はワンオフで作ってもらうのが絶対に失敗しないコツだと思います。
ワンオフとは特注のことですね。
あなたの車、車高、好みの乗り心地に合わせて車高調を作ってもらうことです。
ワンオフで制作してもらえば、好みの状態で仕上がりますのでまず無駄なお金を遣うことはありませんw
僕もワンオフで車高調を作ってもらったことがありますが、あの感動ったらありませんね(*'_`)
さいごに
今回は落ちる車高調の選び方を簡単に紹介させてもらいましたが、また詰めた話ができればと思っています。
落ちる車高調の選び方は、なにもスペックだけではないので(^o^)
詳しい話は次回にでも。
車高調のおすすめメーカー!TEIN?タナベ?それとも…
前回の記事で、車高調に関して説明させていただきました。
車高調とは何か?といった基本から車高の下げ方まで。
その記事がコチラです
車高調って結構な金額がする部品なので、皆さん購入の際には悩みますよね。
いざ買ってみた車高調が思っていたほど下がらない・・・なんてことも(・ω・`; )
そこで、今回はオススメの車高調を紹介したいと思います!
オススメ車高調と、それぞれメーカーの特徴をご紹介♪
TEIN(テイン)
車高調メーカーとしてはかなり有名なメーカーではないでしょうか?
全体的に緑色の車高調を見ると「あ、TEINかな?」なんて思ってしまうほど浸透している車高調です。
それだけ浸透している車高調というだけあって、車高調の基本的な仕様!ってイメージですね。
乗り心地は?
TEINの車高調は、もともとラリーカー向けに製造されていました。
ラリーカーというと悪路を爆走するモータースポーツですね。アスファルト面から砂利、砂だらけの道までを高速で走行します。そのために製造された車高調なので、割と固めのショックです。無駄にポヨンポヨンするとラリー走行の際に危ないですからね。
ガッチガチとまでは言いませんが、固めの設定なのは間違いないです。
しかも、ストロークを抑えた固さというよりはショック自体の減衰が固い感じですね。
最近のTEINの車高調は、わりと一般ユーザー向けに製造されているので乗り心地も改善されてきました。
固めのスポーティーな走りを求める方にはおすすめの車高調ですね。
車高の落ち幅は?
気になる落ち幅ですが・・・
正直、あまり期待されないほうがいいと思いますヽ(゚Д゚; )ノ
公道で使用する最低ライン(最低地上高9cm)までは下げることが可能かと思いますが、競技用など、それ以上に下げる場合は少し難しいかもしれません。
ショック自体が長めの作りになっているため、全体的な落ち幅があまりないんですね。
なんで、一般ユースにはおすすめできますが、競技用や限界を超えたシャコタンを作ろうと思うと、そこまでダウン量が無いかもしれません。
価格は?
価格的にはわりと求めやすいレベルなんじゃないでしょうか?
数万円のものから10数万円のものまで用意されていますが、わりと低価格のものでも値段のわりにはイイものだと思っております。
他の聞いたこともないような車高調に同じ金額を払うのならばTEINをおすすめします。
BILSTEIN(ビルシュタイン)
こちらも、車高調を調べた経験のある方なら聞いたことはあるのではないでしょうか?
大手メーカーですが、知ってる人しか知らない。そんなブランディングが車好きには人気のおすすめメーカーですね。
乗り心地は?
BILSTEIN(ビルシュタイン)は、もともと24時間耐久レースへの出場車両に装着されていました。24時間耐久レースというのは、1台の車両を24時間走行させその走行距離を競うモータースポーツです。
やはり、モータースポーツ向けに製造されていた車高調なのでTEINと同じく結構固めの乗り心地です。
こういったモータースポーツ向けの車高調の場合、詳しい人に乗り心地を確認すると
「乗り心地イイよ!」
なんて反応をいただくときがあります。
乗り心地いいのか!なんて思って実際に使ってみるとゴツゴツ!ゴツゴツ!・・・
全然良くないじゃないか!?なんてことも。
そういったモータースポーツをしている人たちの中での「乗り心地がいい」というのは
路面の凹凸をしっかりと伝えてくれること
なんです。
一般ユーザーで言う乗り心地が悪いことですよねw
やはり、自分でしっかりと調べたほうがいいってことですね(-∀-ノ)ノ
車高の落ち幅は?
では、落ち幅はどうなんでしょう?
こちらもやはりモータースポーツ向けということで、そこまでのシャコタン!にはならないです。
モータースポーツでの車高調を使用する目的は「車高を下げること」ではなく「足回りを固めること」にあるからですね。シャコタンを目指している場合はもう少し他の車高調を検討するべきかと思います(^o^)ノ
しかし、こちらのビルシュタインの車高調も最低地上高9cmまではしっかりとさがるので、街乗り用車両なら十分の落ち幅かもしれませんね。
価格は?
気になるお値段!w
ビルシュタインも結構リーズナブルな価格から購入できるので、おすすめです。数万円のモデルもあるので、入門編には最適な車高調ではないでしょうか。
さらに、市場に流通している量も多いので中古品も多く見つかります。オークションなどで中古品を探してみるのも一つの方法かもしれませんね。
Gravity (グラビティー)
続いてはグラビティー!
このグラビティーというメーカー、聞いたことが無い方も多いかもしれませんね。
グラビティーは有限会社ハナマルという会社が出しているオリジナルのカーブランド名です。スポーツ向けスペックとストリート向けスペックの2タイプが用意されています。自分の仕様用途に合わせた選択が可能ですね。
しかも、各所の材料にもこだわっており
- ショック本体はアルミニウム製
- オイルはイタリア製のオイル
- ブラケット部分は耐腐食塗装
- ピロボール採用
など、贅沢なつくりとなっています。
乗り心地は?
あまり聞きなれないメーカーなので、乗り心地も気になるところですよね。
こちらの車高調は減衰力の調整が40段階まで設定されています!減衰40段階というのは一部の高級車高調に装着されているほどの段階数なので、かなり貴重な装備ですね。
さらに、ダンパーオイル、取り付け部分の可動域までしっかりと設計されているので
かなり乗り心地の調整が可能です。
スポーツ走行の際には固めの設定にし、ロールを押さえキビキビとした動きにしたり
ストリート走行の際には少し減衰を柔らかめに設定し、助手席の人も安心できる乗り心地に調整可能です。
トータルでの「乗り心地」と言う面で言うと、かなりイイ部類に入るんではないでしょうか。
かなり細かい設定もできるので、希望の乗り心地にあわせることが可能です。そういった面からも車好きにはおすすめの車高調ですね。
車高の落ち幅は?
このグラビティーのニュルスペック車高調は全長調整式の車高調です。全長調整式ということは、バネ部分だけではなくショック本体長さ変更が可能なのでかなりの低車高に調整することが可能です。
しかも、この全長調整式車高調ならばダンパーのストローク量を変えずに車高を変えることが可能なので乗り心地を損なわずに圧倒的な低車高を実現可能です。
ここまでの車高調になれば、しっかりとしたシャコタンを作ることが可能ですね。
僕も欲しいですw
価格は?
これだけ豪華な装備があるとすごい価格設定になってしまいそうですね。
しかし、こちらの車高調は約17万円と車高調の中では平均的な価格です。
(30万円以上すると思っていました・・・w)
コストパフォーマンスは最高ではないでしょうか。コスパの面からもおすすめできる車高調です。
HKS
次はHKS!
スポーティーな車いじりが好きな人なら絶対と言ってもいいほど知っているメーカーではないでしょうか?
もともとはレース用車両のエンジンパーツを製造しているメーカーです。今でもエンジンパーツからマフラーなど、スポーツカー向けのパーツを多く販売しています。また、モータースポーツ好きなら知っているであろう「ターボチャージャー」を製造しているメーカーでもあります。
そんな有名メーカーが販売している信頼の車高調といえますね。
乗り心地は?
HKSの車高調は昔から伝統の「単筒式」サスペンションが使用されています。
この単筒式には
- 快適
- 機敏
- 長持ち
- 安心
といったメリットがあります。
複筒式とは違い、オイル室とガス室を完全に分割できるので最適な減衰力を正確に発せさせることが可能です。
また、ピストン面積が大きくできるので小さな衝撃にもしっかりと反応しその力を細かく伝えてくれます。
シリンダーが直接が息に触れるのでオイルが劣化しにくく性能が維持されます。さらに倒立式を採用しているので操舵が安定します。
しっかりとした作りになっているので、ローダウンした際にも安定した乗り心地が味わえます。他の車高調とは一味ちがった車高調ですね。
さらに、減衰力の調整も可能なので自分好みの乗り心地に設定することが可能です|ョ´д`*)
車高の落ち幅は?
乗り心地は最高なんですが、問題がこの落ち幅ですね・・・。
まったく下がらないなんてわけではないんですが、やはり他の車高調と比べても特別「下がる車高調!」といった印象はありません。やはりスポーツモデルなので、足回りを固めるための車高調ですね。
もう少し調整幅が欲しいかなって感じです。
価格は?
価格に関しては大満足です。
しっかりとした作りですし、メーカーのアフターサービスもしっかりしています。
やはり大手メーカーだと違いますねw
ごみが入ってしまいそうな箇所にはしっかりとダストブーツが装着されていますし、腐食しそうな箇所には特殊皮膜の塗装をされています。車高調を装着して一番困るのが、錆び付いてネジが回らないことですからね・・・。
ここまでしっかりとした作りでこの価格ならお買い得!
そんな価格設定ではないでしょうか。
コスパにも優れたおすすめ車高調です。
タナベ
お次は有名メーカーのタナベ!
タナベは車高調だけではなく、ホイールやマフラー、チューニングパーツなど幅広く展開しています。
レーシングカーでもタナベの製品が多数使用されていますし、シャコタン乗りの中ではタナベのホイール「SSR」シリーズが有名なのではないでしょうか。
僕もSSRシリーズのホイールを所有しています。
そんな有名メーカーのおすすめ車高調をご紹介。
乗り心地は?
タナベの車高調は全体的にとてもストリート向けの乗り心地だと思われます。柔らかい設定から少し固い設定まで、自分で変更が可能です。
というのも、今回紹介するサステックプロが搭載しているノンプリロードバルブのおかげなんです。減衰力を発生させるためのバルブシートに密着性の高い高精度のバルブシートを使用しているので、プリロードの初期動作の鈍さが解消されています。
わずかな変化でも減衰力が発生するので、街乗りの際のゴツゴツした感覚が軽減されます。
ただ単に柔らかい設計にしているのではなく、減衰力の発生をしっかりと行うことで不快感を解消しています。本当に乗り心地がいいとはこういった乗り心地を言うんでしょうね。
車高の落ち幅は?
しっかりと設計されている車高調なんですが、やはりネジ式ということもあり車高には限界があります。
最低地上高9cmを切るまでは下がらないと思っていたほうが無難かもしれません。
シャコタン!というよりは、
さらっと低車高でお出かけできる車
といった感じでしょうか。
一般ユースでは最適な車高調かもしれませんね。
価格は?
これだけの設計で10万円を切る価格です!
コスパは最高クラスですね。
一度見てみる価値あると思います。
ここまでしっかりと設計された有名メーカーの車高調で10万円を切る価格設定はなかなか無いのでかなりおすすめの車高調です( *'3`)ノ
車高調って?(シャコチョウ?)どんなもの?
車のカスタムを初めて行う人がまずぶち当たる壁、それが車高調!w
「車高調って車高下げるやつでしょ?」
なんてわかっていても、どういった仕組みになっているのか、どうやって車高が下がるのかまで理解していますか?
やはり車のカスタムを始めるからにはそういった仕組みの部分を理解しておかなければいけません。
カスタムカーにはどんなトラブルが訪れるか分かりませんからね。
車高調を構成するパーツ
まず、車高調というものを構成しているパーツから。
下手な図ですいませんが・・・( ;´∀`)
車高調の各所にはこのように名前が付いています。
アッパーマウント
車体上部に固定される部分で皿のような形をしています。この部分がボディに接触しているので車体がしっかりと支えられているんです。
スプリング(バネ)
これはわかりやすい部品だと思います。バネの形をしたもので、このバネが車が跳ねた衝撃をやわらげてくれる働きをします。
ショック
そのバネの中にある棒です。ショックの中にはオイルとガスが封入されており、段差で車が跳ねた際にこのショックが中で動いて衝撃を和らげてくれます。
バネと同じ働きに見えますが、バネは金属の形状維持という特性をいかしたもので、割と柔らかい動きをします。
しかしショックはオイルとガスの圧力で作用しているため、バネよりもしっかりと衝撃を受け止めてくれます。手で押してみると分かりますが、そんなに簡単には沈み込みません。
ロックシート
ショックとシェルケースの間にある皿のようなものです。
車高調はショックをシェルケース内に縮めていくことで車高の調整が可能です。ねじ式で縮めていくので、そのねじが走行中に緩まないようロックシートが装着されています。
また、ショックとシェルケースの間だけではなく、バネの下にもロックシートが装着されているかと思います。これは、バネのプリロードを決める際にバネを固定するためのものです。
シェルケース
車高を下げるためには、ショックを縮めていかなければいけません。このシェルケースの内部にはねじが切ってあるので、ショックを回転させることでショック自体をシェルケース内に収納できます。
そのようにして全体の長さを調整し、車高調整を行います。(これを全長調整式車高調と言います。)
ロアブッシュ
アッパーマウントとは対照的に、こちらは車体下部に固定する部分です。たいていの場合、車のハブやロアアームに固定する方式となっております。
このブッシュには穴が開いており、その中にボルトを通して固定します。完全に固定してしまうと、ショックが稼動した際に車高調自体がねじれてしまうので、ここにブッシュが装着され力を逃がしてくれています。
このように、簡単に紹介するだけでも車高調はこれだけの部品で構成されているんですね。
このパーツに加え、各箇所には細かな工夫がたくさん施されています。その内容はまた今度・・・。
下げ方、車高調の種類
では、車高調は実際にどのように車高を下げるのでしょうか?
その前にアナタの車高調はネジ式でしょうか?それとも全長調整式でしょうか?
ネジ式とは
ネジ式車高調とは、その名のとおりネジで調整するものです・・・
といってもあいまい過ぎるので(・ω・`; )
先ほど、ショックをシェルケース内に収めていくことで車高調整が可能と書きましたが、ネジ式は調整方法が違います。
ネジ式の場合、ショックとセルケースは一体になっているのでショックの長さを調整することはできません。
ショックを調整できないのなら、どうやって車高調整をするのでしょう?
ネジ式車高調の場合は、バネのプリロードを変化させて車高調整を行います。
バネの下にロックシート(皿)があるかと思うのですが、そのロックシートを車高調上部(アッパーマウント側)に回していってあげると
バネの全長が短くなっていきます。バネの全長が短くなると言うことは、それだけバネが縮みます。
バネが縮むと、今度は反発して伸びる力が強くなりますね。その力がプリロードです。
バネを限界まで縮めたとします。するとガチガチになったバネは沈み込みにくくなりますよね。(すでに縮められているのだから)
すると、車重での沈み込みが無い分、車高は高くなります。
逆に、ロックシートを下げた(ロアブッシュ側にまわした)場合はどうなるでしょう?
バネがフリーになっていき、自由に伸び縮みできるようになりますよね。すると、車重をかけた際にしっかりと沈み込みます。
結果、車高は下がるわけです。
なので、ネジ式車高調の場合は
ロックシートを上へ締めると車高が上がり
ロックシートを下へ緩めると車高が下がる
ということです。
しかし、このネジ式で注意すべき点が乗り心地です。
車高を下げようとすると、バネの全長が長くなりますよね?すると、それだけバネが稼動すると言うことです。
稼動範囲が広くなったバネは、車体が跳ねるたびに広範囲で稼動します。
バネがビヨンビヨンと動くので、自然と車もピョンピョンと跳ねてしまいます。ピョンピョン跳ねる車・・・乗り心地は想像つきますよね。
全長調整式
ネジ式とは違うもう一つの車高調が全長調整式(フルタップ式)車高調です。
ネジ式との違いはもうお分かりのとおり、シェルケースにショックが入ることです。
ショックの長さ自体を縮めて車高調整が可能になっています。
ショック、シェルケースの両側にネジがきってあるので、クルクルとショックを回転させるだけで車高の調整が可能です。
しかも、全長調整式車高調はバネのプリロードも別で調整可能なのでネジ式のように乗り心地を失わなくて済みます。
ショック自体の長さを縮め、車高を下げた後に
バネのプリロードを調整し、自分の好みの乗り心地に調整可能です。
現在の車高調はほとんどがこの全長調整式(フルタップ式)になっているので、調整も簡単ですね♪
全長調整式車高調の車高の下げ方を説明すると、
まず、シェルケースを固定しているロックシートを確認する。
そのロックシートを緩める。
すると、シェルケースがフリーになるのでショックを回転させシェルケース内に収納していく。
希望の車高まで縮めたらロックシートでシェルケースとショックを固定する。
次にバネの調整をするので、バネ下のロックシートを確認する。
2枚のロックシートの下側(ロアブッシュ側)を緩める。
バネ側のロックシートを動かすことで、バネの固さ(プリロード)を調整する。
最後にロックシートをしっかり締める。
これで車高の調整は完了です。
簡単なもんですよね?あとはこれを4箇所行えば終了♪
あなた好みの車高に変身できます(*ノェノ)
さいごに
今回は、車高の下げ方や車高調の種類に関して書かせていただきました。
しかし、保安基準の車高は最低地上高9cmです。そこはしっかり守りましょう。
それ以上に下げた車での公道走行は違法です。競技場や私有地のみでの使用としましょう。
※今回の内容は僕自身の知識です。
この情報により起きた一切のトラブルに関しては保証いたしかねます。
以上、「車高調って?(シャコチョウ?)どんなもの?」でした( *'3`)ノ
楽しいカーライフを♪