シャコタン製作所

改造車好きのためのシャコタン製作所。カスタムカーのとりこになってしまった人のために、カスタムの方法をご紹介。特に車高を下げる【シャコタン】には自信ありです。

車高調って?(シャコチョウ?)どんなもの?

車のカスタムを初めて行う人がまずぶち当たる壁、それが車高調!

「車高調って車高下げるやつでしょ?」
なんてわかっていても、どういった仕組みになっているのか、どうやって車高が下がるのかまで理解していますか?

やはり車のカスタムを始めるからにはそういった仕組みの部分を理解しておかなければいけません。
カスタムカーにはどんなトラブルが訪れるか分かりませんからね。

車高調を構成するパーツ

まず、車高調というものを構成しているパーツから。

下手な図ですいませんが・・・( ;´∀`)

f:id:tomo-mox:20160930230343p:plain

車高調の各所にはこのように名前が付いています。

アッパーマウント
車体上部に固定される部分で皿のような形をしています。この部分がボディに接触しているので車体がしっかりと支えられているんです。

スプリング(バネ)
これはわかりやすい部品だと思います。バネの形をしたもので、このバネが車が跳ねた衝撃をやわらげてくれる働きをします。

ショック
そのバネの中にある棒です。ショックの中にはオイルとガスが封入されており、段差で車が跳ねた際にこのショックが中で動いて衝撃を和らげてくれます。
バネと同じ働きに見えますが、バネは金属の形状維持という特性をいかしたもので、割と柔らかい動きをします。
しかしショックはオイルとガスの圧力で作用しているため、バネよりもしっかりと衝撃を受け止めてくれます。手で押してみると分かりますが、そんなに簡単には沈み込みません。

ロックシート
ショックとシェルケースの間にある皿のようなものです。
車高調はショックをシェルケース内に縮めていくことで車高の調整が可能です。ねじ式で縮めていくので、そのねじが走行中に緩まないようロックシートが装着されています。
また、ショックとシェルケースの間だけではなく、バネの下にもロックシートが装着されているかと思います。これは、バネのプリロードを決める際にバネを固定するためのものです。

シェルケース
車高を下げるためには、ショックを縮めていかなければいけません。このシェルケースの内部にはねじが切ってあるので、ショックを回転させることでショック自体をシェルケース内に収納できます。
そのようにして全体の長さを調整し、車高調整を行います。(これを全長調整式車高調と言います。)

ロアブッシュ
アッパーマウントとは対照的に、こちらは車体下部に固定する部分です。たいていの場合、車のハブやロアアームに固定する方式となっております。
このブッシュには穴が開いており、その中にボルトを通して固定します。完全に固定してしまうと、ショックが稼動した際に車高調自体がねじれてしまうので、ここにブッシュが装着され力を逃がしてくれています。

このように、簡単に紹介するだけでも車高調はこれだけの部品で構成されているんですね。
このパーツに加え、各箇所には細かな工夫がたくさん施されています。その内容はまた今度・・・。

下げ方、車高調の種類

では、車高調は実際にどのように車高を下げるのでしょうか?

その前にアナタの車高調はネジ式でしょうか?それとも全長調整式でしょうか?

ネジ式とは

ネジ式車高調とは、その名のとおりネジで調整するものです・・・
といってもあいまい過ぎるので(・ω・`; )

先ほど、ショックをシェルケース内に収めていくことで車高調整が可能と書きましたが、ネジ式は調整方法が違います。

ネジ式の場合、ショックとセルケースは一体になっているのでショックの長さを調整することはできません。
ショックを調整できないのなら、どうやって車高調整をするのでしょう?

ネジ式車高調の場合は、バネのプリロードを変化させて車高調整を行います。

バネの下にロックシート(皿)があるかと思うのですが、そのロックシートを車高調上部(アッパーマウント側)に回していってあげると
バネの全長が短くなっていきます。バネの全長が短くなると言うことは、それだけバネが縮みます。
バネが縮むと、今度は反発して伸びる力が強くなりますね。その力がプリロードです。

バネを限界まで縮めたとします。するとガチガチになったバネは沈み込みにくくなりますよね。(すでに縮められているのだから)
すると、車重での沈み込みが無い分、車高は高くなります。

逆に、ロックシートを下げた(ロアブッシュ側にまわした)場合はどうなるでしょう?
バネがフリーになっていき、自由に伸び縮みできるようになりますよね。すると、車重をかけた際にしっかりと沈み込みます。
結果、車高は下がるわけです。

なので、ネジ式車高調の場合は
ロックシートを上へ締めると車高が上がり
ロックシートを下へ緩めると車高が下がる
ということです。

しかし、このネジ式で注意すべき点が乗り心地です。

車高を下げようとすると、バネの全長が長くなりますよね?すると、それだけバネが稼動すると言うことです。
稼動範囲が広くなったバネは、車体が跳ねるたびに広範囲で稼動します。
バネがビヨンビヨンと動くので、自然と車もピョンピョンと跳ねてしまいます。ピョンピョン跳ねる車・・・乗り心地は想像つきますよね。

長調整式

ネジ式とは違うもう一つの車高調が全長調整式(フルタップ式)車高調です。

ネジ式との違いはもうお分かりのとおり、シェルケースにショックが入ることです。
ショックの長さ自体を縮めて車高調整が可能になっています。

ショック、シェルケースの両側にネジがきってあるので、クルクルとショックを回転させるだけで車高の調整が可能です。
しかも、全長調整式車高調はバネのプリロードも別で調整可能なのでネジ式のように乗り心地を失わなくて済みます。

ショック自体の長さを縮め、車高を下げた後に
バネのプリロードを調整し、自分の好みの乗り心地に調整可能です。

現在の車高調はほとんどがこの全長調整式(フルタップ式)になっているので、調整も簡単ですね♪

長調整式車高調の車高の下げ方を説明すると、

まず、シェルケースを固定しているロックシートを確認する。
そのロックシートを緩める。
すると、シェルケースがフリーになるのでショックを回転させシェルケース内に収納していく。
希望の車高まで縮めたらロックシートでシェルケースとショックを固定する。
次にバネの調整をするので、バネ下のロックシートを確認する。
2枚のロックシートの下側(ロアブッシュ側)を緩める。
バネ側のロックシートを動かすことで、バネの固さ(プリロード)を調整する。
最後にロックシートをしっかり締める。
これで車高の調整は完了です。

簡単なもんですよね?あとはこれを4箇所行えば終了♪
あなた好みの車高に変身できます(*ノェノ)

さいごに

今回は、車高の下げ方や車高調の種類に関して書かせていただきました。

しかし、保安基準の車高は最低地上高9cmです。そこはしっかり守りましょう。
それ以上に下げた車での公道走行は違法です。競技場や私有地のみでの使用としましょう。

※今回の内容は僕自身の知識です。
この情報により起きた一切のトラブルに関しては保証いたしかねます。

以上、「車高調って?(シャコチョウ?)どんなもの?」でした( *'3`)ノ

楽しいカーライフを♪