日産車にはシルビアの車高調を移植しろ!
前回、トヨタ車の車高調整の問題点に関してご説明しました。
しかし、問題があるのはトヨタ車だけではありません。日産車にもシャコタンの問題点があります。
それは、フロント車高調の取り付けです。日産車のフロント足回りは特徴的で、ショックとナックルが一体になっています。普通はナックルと車高調は完全に別物ですよね。でも日産車の足回りは一体型なんです。
そのため、フロント車高を落とそうとしても結構早い段階で限界が来てしまいます。作り的に無理があるんですよね。
そこで、日産車にはシルビアの車高調を移植します。
車高調、ナックルが別体式
シルビアの足回りは、ショックとナックルが別体式になっています。一般的に「ストラット方式」と言われる形になっているんですね。そのため、車高をしっかりと下げることが出来ます。
ちょっと待ってください。日産車はショックとナックルが一体式と言ったのに別体式のものをつけることが出来るんでしょうか?
実は、この場合に
はナックルもシルビア用に変更します。シルビアのナックルと、シルビアの車高調を付けることで車高をガッツリと下げることが出来るんです。
そんな部品がつけられるの?と思われるかもしれませんが、しっかりと付くんです。ロアアームのボールジョイント、タイロッド、テンションロッドの穴径が同じなので何も問題ありません。
ナックルを移植するときには、シルビアの足を組む感覚でつけてもらうだけで大丈夫です。
NAとターボ車の違い
一つだけ注意が必要なのですが、シルビアにはNA(ノンターボ)とターボ車の2種類があります。それぞれナックルの形が違うんですね。NAのタイロッド径は12mmなのに対してターボ車のタイロッド径は14mmで作られています。
これは年式やグレードによってもまちまちなんですが、基本的にはそのようになっています。ここだけが注意点です。自分の車のタイロッド径をしっかりと測ってから購入しましょう。
ハブボルト数が違う
シルビアでも、13シルビアは4穴です。また、15シルビアは5穴です。あなたの車と同じハブを選択しましょうね。4穴と5穴の境目は14シルビアです。14シルビアの前期型は4穴ですが、後期型から5穴に変更されています。
ハブが違っているとホイールをつけることが出来ないので注意しましょうw
シルビア車高調選びのポイント
基本的にシルビアの車高調、ナックルを組めばどんな車でも車高を下げることが可能なんですが、少し注意点があります。それは車高調選びに関してです。
車高調の減衰力調整付きタイプがあるかと思いますが、その調整はどこでしますか?
たまに、減衰力調整のネジが車高調下についている場合があります。車高調下にはロアアームがあるため、限界まで車高を下げるとそのネジとロアアームが干渉してしまうんですね。
ここだけ気をつけましょう。減衰力調整ネジは上についているタイプの車高調を選択しましょうね。