シャコタン製作所

改造車好きのためのシャコタン製作所。カスタムカーのとりこになってしまった人のために、カスタムの方法をご紹介。特に車高を下げる【シャコタン】には自信ありです。

シャコタンにするとき、トヨタ車の注意点。

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今回は、シャコタンを作るときのちょっとした注意ポイントに関してです!

車の足回りはとても複雑に作られているので、車高調を付けるとき、車高を下げるときにはそれなりの注意が必要です。

なかでも、トヨタ車のフロント周りには少し注意が必要ですね。

車高調とナックルの間隔

トヨタ車は、フロントのナックルアームが大きくそりあがっていますよね。これは車種によっても違うかもしれませんが、クラウン、セルシオ、マークⅡなど・・・トヨタ系でシャコタンを作るメジャーなベース車はたいていこのナックルが邪魔になってきます。

車高調整を自分で行なったことのある人は気付いているかもしれませんが、車高と下げていくとナックルと車高調の間隔は狭くなっていきますよね?

これは車高が下がることによってロアアームがハブを持ち上げ、ネガティブキャンバーをつけているからなんです。このキャンバーのことを、ナチュラルキャンバーと呼んだりしますね。

このナチュラルキャンバーが付く原理で、ナックルアームが傾き、だんだんと車高調側によってきます。限界まで来ると車高調とナックルが接触してしまい、車高調を傷つけてしまいます。

 

チラっと見て車高調とナックルにまだ隙間があったから安心・・・
ではありません!

車は一定の車高で走っていますが、ストロークしたときにはどうなりますか?ショックが縮みますよね?そのストローク差でナックルと車高調が接触することもあります。

また、ハンドルをしっかりと切ったときにはどうですか?ハンドルを切るとハブ位置が変わるので、ナックルも回転しますね。ナックルが回転すると言うことは車高調と接する面が変わりますね。

そうなったときにもしっかりと隙間を空けていられますか?しっかりと確認しておきましょう。大事な車高調を傷つけてしまわないために。

短縮ナックルで対策!

車高が限界まで落ちてくると、どうしてもそのナックル問題が発生します!

そこで、対策として一番簡単で確実な方法は短縮ナックルを制作することです。短縮ナックルとは、文字通り長さが短くなっているナックルアームです。

「え?長さと間隔って関係あるの?」と思われたアナタ、するどい!

 

基本的にナックルアームの長さを短くしただけではその間隔は変わりません。アッパーアームが下に下がってくるだけで車高長との関係性は変わらないんですね。

しかし、短縮ナックルを制作するときにしっかりと角度をつけて制作することができます。ナックル短縮をすると、基本的には少しキャンバーが起きます。そのため、キャンバーが起きないためにナックルの角度を変化させて作るのがメジャーな作り方なんです。

 

角度をつけるとなると、逆に車高調に近づいてしまいますよね。でもそれは素人です!ww

角度をつけるときにはしっかりと振れるようにアッパー側から角度をつけるんです。アッパーから角度を付け、車高調と一番近くなる場所を交わした下でもう一度角度を付けます。

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そうすることで車高調とも当たらず、しっかりとネガティブキャンバーをつけることが出来ます。

鋳物は加工が難しい

簡単に書きましたが、基本的に鋳物は加工が難しくなります。しかも、ほとんどの車種のナックルアームは鋳物で出来ているんです。加工が難しいですし、プロの技が必要なのでそれなりの金額がしてしまいます。

 

しかし、やはりトヨタ車の車高を下げるためには避けては通れないポイントなので、ナックル対策はしっかりとしておきましょう。